将軍塚(前山B53号墳)

岩橋丘陵の主稜線上、標高140mの眺望の地に位置する墳長42mの前方後円墳。
古くは明治40年(1907)に大野雲外による踏査される。
昭和41年(1966)には発掘調査が実施された。
埋葬施設は、後円部と前方部に構築された岩橋型横穴式石室である。
後円部の石室は、玄室の長さ3.3m、高さ4.3m。
石棚1枚と石梁1本を懸架する。
玄室内には屍床(ししょう)の可能性のある板石が残存していた。
玄門及び羨門は化粧石が立てられ扉石により閉塞される。
また、羨門は梁状の石と基石をもつ。
前方部の石室は、玄室の長さ2.4m、高さ2.7mで石棚をもつ。
後円部石室の玄室からは銀環、玉類、土器等が出土。
その後の石室公開整備に伴う調査で墓道部から原位置で須恵器が多数出土した。
6世紀中葉に築造された首長墓と考えられる。



将軍塚


将軍塚


将軍塚石室


将軍塚石室


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